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管理人近況と梶原一騎(高森朝雄)先生の原作漫画の全作読破への活動の備忘録ブログ

僕たちの、あしたのジョーの時代・備忘録 その7(第1部・最終回)

 本日2015年3月29日(日)。
今から35年前の現在では『あしたのジョー』が劇場公開されていたんですねぇ…。
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 7回に渡ってお送りした「僕たちの、あしたのジョーの時代」。1980年編もいよいよ最終回です。あの頃のジョーに関する自身の記憶と資料を元に様々な考察してきましたが、残る最後のテーマとして選んだのは
“1980年のジョーブームとは何だったのか?”です。
 今回、当時の資料をアレコレ探っていった中で、唯一見つけた“ジョーブーム”を取り上げた記事がコレ。

↑週刊読売 3/9号より。
 
 本文が指摘するジョーブームとは、古書店での週刊少年マガジンのプレミア化現象(※特にジョーが表紙のものは保存の状態によっては1冊1000円前後の価値がついているらしい)。インタビューに答えるちば先生も、訪れたファンに描くキャラクターでの人気はジョーがダントツであると語っている。また、1昨年FCを立ち上げた2つのFCの主催者(当時19歳・男性と24歳・女性)へのインタビュー。両者いずれともリアルタイムで作品に触れてはいるものの深さに気づかず、アニメの再放送をキッカケに再燃したと語っている。



 他にもデータとして、映画公開にあわせての日本テレビでのTVアニメ再放送の第一回視聴率が27.9%と高視聴率で、KCやちばてつや漫画文庫とあわせてコミックスの売れ行き(累積800万部)、イラスト集は4万部で発売当日に重版決定、アニメコミックスも売れ行き好調だとか。
 さらに制作側のスタッフの裏話として、原作の直撃世代(30代前半)という紹介の流れで“やろう!”と盛り上がるのは同世代の社員達で上司達の世代には“今更そんなもの”と説得に苦労したと語っている。それを打破する戦略としてジョーがいかに人気がある作品かを証明させるべく、前年夏(1979年)全国の映画館でファン調査としてジョーへのラブレターを募り(注:この時の投稿ハガキの一部はロマンアルバム「あしたのジョー」に紹介されている)結果約1万通の大反響であった、という。



 記事は、このジョーブームを連載当時のファン、第一回テレビ放送のファン、再放送時のファン、そんな積み重ねが、三月封切りの劇場用アニメを機に一気に爆発したのだと分析していた。
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 昨年、イベント“あしたのジョー、の時代展”開催、2015年夏にはトムス・エンタテインメントのアニメ制作50周年を記念してアニメのジョーも取り上げた“スポ根展”開催。大泉学園駅にはジョーの銅像が新設と話題の途切れないメジャーコンテンツとして存在する「あしたのジョー」。
 しかし、1980年の劇場公開以前はどちらかと言えば地味な、かつて世相を賑わせた懐かし漫画(アニメ)的なポジションだった。当時ティーンを中心に盛り上がっていたアニメブームも、そのメインストリームは宇宙戦艦ヤマト(及び999等の松本作品)や機動戦士ガンダムであり、アニメ雑誌ですらジョーを取り上げるのは映画公開にあわせたパブリシティのみという状態であった。
 ビデオが一般家庭に普及する数年前での再放送はテープに声を録音するしか方法はなく、漫画もコミックスだけ。自らの想いを発散する方法にはアニメ等にイラストを投稿するとかFCに入会する位か。つまり個々に募っていた作品に対する想いを、共通のイベントとして立ち上がったのが『劇場版 あしたのジョー』だった。
 この映画をキッカケに好きになったものもいただろうが、その中心にあったのは作品を愛し続けたファンの力だろう。この劇場版と付随する関連商品、ムック等を収集し互いの交流を深め、作品の製作者への証言の掘り起こし、考察され、語られ、更にはTV版「ジョー2」、劇場版2の製作へと展開することで『あしたのジョー』が古典の域に達した、というのが自分の考えである。

全てはこの1980年から始まったのだ。そしてその瞬間に立ち会えたことをファンの1人として嬉しく思っている…。

第1部・1980年編 =完=

※第2部・1981〜2年“ジョー2の時代”編での再開をお楽しみに!
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